Friday, September 24, 2010

修理業の孫の男性

当時は「良い家庭」と感じていたが、約30年前に地元に戻り見かけた真子容疑者からかつてのイメージは消えていた。この前後に加藤さんは死亡したとみられる。女性は「何がきっかけで一家が変わってしまったのか知りたい。年金を不正にもらっていたのなら逮捕は仕方ない」と話す。

 現在は庭木がうっそうと茂り、高さ約2メートルのコンクリート塀に囲まれた加藤家。近所付き合いはほとんどなく、住民らは「町内会の集まりに顔を出したこともないし、道で会っても目を伏せるだけだった」「人を寄せ付けない雰囲気があった」と口をそろえる。60代の女性は「いつも雨戸が閉まっていて変だと思っていたが、やましさがあって他人の目が怖かったのかもしれない」と話した。

 一家の家計を支えるのはコンピューターの修理業の孫の男性(49)と、シルバー人材センターに登録し最近まで駅前の自転車整理をしていた真子容疑者の夫(83)の収入だけで、家族4人が細々と暮らしていたとみられる。詐取した年金の一部は株取引などにも使われたとみられるが、捜査幹部によると「つつましく暮らしていたようだ。豪華な物を買ったとか、遊んで使ったという話は一切ない」という。

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