Friday, September 24, 2010

フンボルトペンギン:熱中症で5羽死ぬ 富山

富山市ファミリーパーク(山本茂行園長)は24日、飼育中のフンボルトペンギン13羽のうち5羽が今夏、熱中症で相次いで死んだと発表した。フンボルトペンギンは暑さに比較的強いとされるが、富山市の今年の猛暑日は過去最多の19日間。同パークは「こんな事態は過去に記憶がない」と話している。

 同パークによると、フンボルトペンギンは主に南米ペルーやチリの温帯の海岸に生息し、国内では約80カ所の施設で約1700羽が飼育されている。同パークでは8月19日に22歳の雌が死に、9月は21日までに4~15歳の雌3羽、雄1羽が死んだ。解剖の結果、熱中症による脱水症などが原因と判明。生きている8羽も血液検査したところ、肝臓や腎臓の機能低下があり、22日から公開をやめてビタミン剤投与などをしている。

 富山地方気象台によると、ペンギンが死んだ日の富山市の最高気温は29.4~33.6度。同パークはペンギン舎の陸地部分で水を流しっぱなしにし、ミスト発生装置を設置するなどしたが、水分補給など脱水症対応が不十分だったとみている。【青山郁子】

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